大江戸釣客伝 夢枕獏
大江戸釣客伝。
少し前にナチュログの新着記事を見ていたときに、ブロガーさんが紹介されているのを発見。
釣りが題材だったこともあり、面白そうなので読んでみた。
5代将軍徳川綱吉の時代。
生類憐れみの令の下、釣り人はどう思いどう生きたかを描く。
「釣れぬ釣りは自分との対話である。糸を降ろしているのは海の底ではなく、自分の心の底だ」
「釣れたり釣れなかったり、癒されたり癒されなかったり、そういうことは、皆、ただの釣りにいった
ことの結果であって、その結果をもとめて釣りにゆくのではないのである」
言われてみるとそうかもしれないと思った。
釣れない釣りは不満ではあるけれど、だからといって釣りが嫌いになるわけではない。
夢枕獏氏の本を読むのはこれが初めてだけど、作者自身釣りが好きらしく、
釣りが好きな人間だからこそ書ける言葉なんだろうと思う。
そやけどたまには「結果」が欲しいなぁ(号泣)
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